- 次亜塩素酸水の使用期限が知りたい方
- どんな容器なら効果が持続するのか知りたい方
- 次亜塩素酸水の濃度によって使用期限がどのくらい違うのか知りたい方
新型コロナウイルス対策で色々な店舗やオフィスが消毒用アルコールを置くようになっため、未だに消毒用アルコールは品薄状態が続いています。
そこで注目されているのが、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウム(ブリーチなど塩素系漂白剤)を薄めた物を代替品として使用する方法です。
中でも注目されているのが「次亜塩素酸水」です。
「次亜塩素酸水」は有機物(人の体や食品など)など酸化されやすいものに触れると、水に戻るため安全なので、食品添加物(殺菌料)指定を受けているくらいです。
本来は、次亜塩素酸水(酸性電解水)の生成装置で生成しながら流水として使うのが原則らしく、市場に出回る容器入り次亜塩素酸水(酸性電解水)について使用期限や保存方法について注意が呼びかけられています。
次亜塩素酸水の使用期限はどれくらい?
次亜塩素酸水は紫外線や温度、時間の経過とともに水に戻る性質があります。
ではどれくらいの期間だったら使えるのでしょうか?
次亜塩素酸水の使用期限は濃度や開封前後で異なるようです。
塩素濃度10-80ppmのものが「次亜塩素酸水」と定められています。
高濃度(200-500ppm等)のものは次亜塩素酸水ではないそうです。
では、どのくらいの濃度であればウイルスに効果があるのでしょう?
こちらの実験ではpH2.7以下、有効塩素濃度「40ppmの次亜塩素酸水」で30秒で新型コロナウイルスを不活化できたそうです。
還元水生成器の製造・販売などを手掛けるエナジックインターナショナル(大城博成代表)は13日までに、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターと協力し、消毒殺菌効果がある「次亜塩素酸水」に、新型コロナウイルスの感染性を失わせる不活化効果があることを実証した。
(出典)ヤフーニュース
次亜塩素酸水の保存容器による使用期限の違いは?
こちらは保存容器や保存温度によっても異なるようです。
紫外線によって塩素濃度が分解して効果が落ちてしまいます。
Youtubeに1ヶ月耐久の実験動画がありました。
生成装置で生成したばかりの50ppmの次亜塩素酸水を色んな容器に入れて、どのくらいで活性がなくなるかという実験です。
ph2.35、51ppmでスタートし20ppm以下になるまでの日数を測定しています。
これは、食品衛生法で20~60ppmで食品添加物として認めているためです。
まとめると以下のような結果になったようです。
順位 | 保存容器 | 20ppm以下に なるまでの日数 |
備考 | |
1 | ペットボトル (冷蔵庫) |
31日以上 30日で28.3ppm |
温度が低いと殺菌活性が落ちるので、使用時は常温で! | |
2 | 透明ワインボトル アルミ巻 |
31日以上 30日で24.5ppm |
常温ではトップ | |
3 | ペットボトルアルミ巻 (2リットル) |
26日 | ||
4 | 黒ボトルの 冷蔵庫 |
20日 | ポリエチレン | |
5 | 色付きワインボトル | 17日 | ガラス | |
6 | 黒ボトル | 8日 | 直射日光で 熱くなる |
|
7 | 白のスプレーボトル (100均) |
4日 | ||
8 | 青のスプレーボトル (100均) |
2.5日 | ||
9 | 透明ペットボトル (2リットル) |
2日 | ||
10 | 透明のワインボトル | 2日 |
- 実験結果、ペットボトルで冷蔵庫に保存するのが一番活性が長持ちするようです。
※使用する時は常温の方がいいそうです。
- 常温なら遮光をしっかりしたガラス容器でも同等の効果が期待できます。
また、色付きのワインボトルでも17日ぐらいは持ちますので、持ち運びにはこのような「色付きガラスのスプレーボトル」などがいいかもしれません。
詳しい実験内容を見たい方はこちらからどうぞ。
濃度によって使用期限が違うの?
次亜塩素酸水は濃度によって使用期限が異なると言われています。
メーカーによって使用期限が違うのはそのためですね。
Q:失活スピードは生成方法によって違うのでしょうか?
生成方法によって失活スピードが違ってくると聞いたことがあります。どの生成方法が一番失活スピードが遅いのでしょうか?
A:失活スピードは濃度とpHが大きく関わります
失活スピードを早くするのはpH値によるものです。
次亜塩素酸水は弱酸性ですから、次亜塩素酸の失活スピードは早くなります。
ただ、この早さを抑えるために次亜塩素酸水は500ppm以下で提供されています。
次亜塩素酸水は10,000ppm以上の超高濃度でも生成できますが、あっという間に失活してしまいます。
1,000ppm以上ですと数日でかなり失活してしまいます。
どのような生成方法であれ、これは同じです。(引用)ピキャットクリア
市販の次亜塩素酸水の開封後の使用期限について
上記の実験は様々な濃度のものがあり、使用期限も様々です。
高濃度の次亜塩素酸水の方が分解が早いと言われています。
現在、消毒用アルコールの品薄を受けて色々なメーカーが販売していますので、しっかりと使用期限や次亜塩素酸の濃度の明記されたものを購入するようにしましょう。
そして開封後はメーカーの定めた使用期限内に使い切ることが重要です。
また、高濃度の次亜塩素酸水を購入して、50ppm程度に薄めて使用する場合も今回ご紹介した保存容器と保存方法を参考になるかと思います。
容器入り次亜塩素酸水についての注意を呼びかけている(一財)機能水研究振興財団の文書はこちらです。
気になる方はご一読ください。
- 次亜塩素酸水の使用期限は保存方法や容器によって異なります
- 一番は冷蔵庫に入れたペットボトル(使用時は常温に)
- 常温保存なら遮光性の高いガラス容器
- 市販の次亜塩素酸水は使用期限が明記されている物を選びましょう
正しく使ってウイルス対策に役立てたいですね。