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「Peer using unsupported version of security protocol.」Thunderbirdでメールが送信できない時の解決策

先日、ThunderbirdがVersion68からVersion78へバージョンアップがありました。
デザインなども変わったので戸惑った方も多いのではないでしょうか?

Thunderbirdをバージョンアップしたらメールを送れなくなった!

今日、バージョンアップ後に初めてメールを送信しようとしたところ
このようなエラーが出ました。

仕事で使っているメールアカウントでメールが送れなくなってしまいました。
会社からもらっているメールアドレスなので、サーバー情報などの変更はないはずです。

 

「Peer using unsupported version of security protocol.」エラーの意味は?

Google翻訳によると
「サポートされていないバージョンのセキュリティプロトコルを使用しているピアです。」

とのこと。
なんのこっちゃという感じですね。

ThunderbirdのVersion78からTLS1.0, TLS1.1 は初期値として拒否される設定になっています。
TLSというのは「暗号化通信をするための手順書」です。
そのバージョンが古いものはセキュリティに脆弱性がある可能性があるので初期設定として拒否になってしまったということです。

でも、TLSというのはサーバー側の設定なので、誰にでも変更できるというものではありません。

「Peer using unsupported version of security protocol.」エラーの対処方法は?

古いバージョンのTLSはセキュリティに問題がある可能性があるとはいえ、使えなくなったわけではありません。

Thunderbirdの「ツール」>「オプション」を開きます。

「一般」の画面をスクロールして一番下にある「設定エディタ」をクリックします。

「動作保証対象外になります」とビビらせるようなメッセージがでますが、
気にせず「危険を承知の上で使用する」をクリックします。

検索窓に
security.tls.version.min
と入れて検索します。

表示された行をダブルクリックして値を「3」→「1」に変更します。

この設定項目の意味は以下のとおりです。

0 = SSL 3.0 以降を許可
1 = TLS 1.0 以降を許可
2 = TLS 1.1 以降を許可
3 = TLS 1.2 以降を許可
4 = TLS 1.3 以降を許可

古いバージョンのTLSを許可するのはセキュリティ的には望ましくありませんが、これで無事に送信できるようになります。