先日、2020年8月14日にEpic Games社の人気ゲーム『フォートナイト』が「App Store」と「Google Play」から削除されました。
その後、新たな動きがあったというニュースが入ってきました。
アップルは「フォートナイト」をApp Storeから削除しただけでなく、
8月28日までに修正に応じない場合、Epicのすべての開発者アカウントを
削除し、iOS / macOS アプリの開発ツールを利用不可能にすると
警告したとのことです。
AppleはFortniteをApp Storeから削除し、8月28日金曜日にAppleがすべての開発者アカウントを終了し、iOSおよびMac開発ツールからEpicを切り離すことをEpicに通知しました。私たちはこの報復を止めるよう裁判所に要請しています。
Apple removed Fortnite from the App Store and has informed Epic that on Friday, August 28 Apple will terminate all our developer accounts and cut Epic off from iOS and Mac development tools. We are asking the court to stop this retaliation. Details here: https://t.co/3br1EHmyd8
— Epic Games Newsroom (@EpicNewsroom) August 17, 2020
Epic Gamesはカリフォルニア連邦地裁に、アクセス遮断を差し止めるように求めたそうですが、もし差し止めがされない場合、どのようなゲームに影響があるのか調べてみました。
【8月28日追記】
米Appleは8月28日Epic GamesのiOSおよびmacOSのApp Storeアカウントを停止したそうです。ただEpicのゲームエンジン「Unreal Engine」を管理する別アカウントは残ったようです。
Epic対Apple訴訟の初審理で判事は、Unreal Engineを締め出すのは「報復的な印象がある」として、Epic側に“傾いた”としていた。判事は同日中に、App Storeのアカウント停止は認めるが、Unreal Engineを管理するアカウント停止は認めない命令を下した。
(出典)ヤフーニュース
とりあえず、他のゲームに影響が波及する自体は避けられたようです。
何にしても、ゲームを楽しんでいるユーザに影響がでないように早く和解して欲しいものですね。
Epic Games社のゲームエンジン「Unreal Engine」への影響は必至
iOS / macOS 開発ツールが使えなくなるということは、iPhoneやmacOS上で動くゲームの開発ができなくなるということです。
また、他社製ゲームやアプリで広く導入されているゲームエンジン 「Unreal Engine」の開発やサポートができなくなります。
Macで 「Unreal Engine」を使って開発していたユーザに対するサポートが提供されなくなる可能性もありますね。
Microsoft Windows、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch向けのゲーム開発自体はMacでなくてもできるかもしれませんが、iOSやmacOS向けのゲームは実機テストができなくなるとすれば、新規のゲームは開発が難しいでしょう。
その場合、「Unity」など他のゲームエンジンを採用するなど、大幅な変更が必要になります。
開発中のゲームなどはスケジュールの大幅遅れなども心配されますね。
影響を受けそうなゲームタイトルは?
iOSやmacOS向けにリリースされている主なゲームタイトルはこちらです。
- PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)
- 実況パワフルサッカー
- Hello Neighbor
- リネージュ2 レボリューション
- ドラゴンブラッド
もし「Unreal Engine」が使えなくなると、影響がありそうです。
他にも、Microsoft Windows、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchのタイトルでは、以下のようなゲームが「Unreal Engine」を使って作られています。
- ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- ファイナルファンタジーVII リメイク
- グランブルーファンタジー ヴァーサス
- キングダム ハーツIII
- ストリートファイターV
- 鉄拳7
- ソードアート・オンライン フェイタル・バレット
- SAMURAI SPIRITS
また、年末に発売予定のPlayStation 5向けのゲームも多くが「Unreal Engine」
を採用しているそうです。
まとめ
新たな展開となったアップルとEpic Games社の争いですが、収まるどころか激化しているような気がします。
「Unreal Engine」を利用する多くの開発者や、ゲームタイトルのユーザまでも
巻き込むのは勘弁して欲しいです。
両社ともに一番迷惑がかかるのは、macやiPhoneでゲームを楽しんでいたユーザーだということを考えてほしいですね。
これ以上、悪化しないことを願うばかりです。